妊娠初期、寒いのはなぜ?タイプ別の対策まとめ
妊娠初期、寒いのはなぜ?
妊娠初期に風邪をひいているわけでもないのに
「背中がゾクゾクする」
「肌が冷たく感じる」
「急にブルッと震えてしまう」
など寒気を感じる方が多くいらっしゃいます。
ママ自身の体調がすぐれないと赤ちゃんへの影響も心配になってしまいますよね。
どうして妊娠初期に寒いと感じることが多くあるのか考えていきましょう。
- 妊娠初期に寒いと感じる理由①体温が高いから
妊娠初期には、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加します。
このホルモンの作用で基礎体温が上昇し、妊娠を維持する環境が整います。
体温が高くなると血流が変化し、熱が体外に放出されやすくなります。
これにより体の外側が冷たく感じたり、室温が寒いと感じることがあります。
- 妊娠初期に寒いと感じる理由②自律神経が乱れている
妊娠初期はホルモンバランスの急激な変化により、自律神経が乱れることが多いです。
自律神経は体温調節に関与しており、乱れることで寒暖の感覚に影響が出ます。
特に交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、寒さを感じやすくなることがあります。
また、ストレスや不安も自律神経に影響し、体温調節がうまくいかないため、寒気を感じやすくなることがあります。
- 妊娠初期に寒いと感じる理由③低血糖になっている
妊娠初期には、胎児の成長のためにエネルギーが多く消費され、血糖値が下がりやすくなります。
低血糖の状態ではエネルギー不足で体がうまく熱を生み出せず、寒さを感じることがあります。
また、食事の間隔が空いたり、つわりによって十分に食べられないと低血糖になりやすいです。
低血糖になると体のエネルギー供給が不十分になり、冷えや寒気を感じる要因になります。
- 妊娠初期に寒いと感じたら対策を
妊娠初期は「体温が高い」「自律神経の乱れ」「低血糖」であることが寒いと感じる理由のようですね。
理由がわかると少しほっとしますね。
それでは対策を考えていきましょう!
①腹巻・スカーフ・レッグウォーマー
腹部を冷やさないよう、腹巻きや使い捨てカイロを活用してお腹周りを温めると体全体の温かさが維持しやすくなります。
そして手首や足首もスカーフやレッグウォーマーを活用して温めましょう。
②睡眠と運動
寝る時間を一定に保ち、質の高い睡眠を確保することが自律神経のバランスを整える鍵です。
寝る前にスマホを見ない、22時になったらすべてを翌日に後回ししてベッドに入ってしまう、などの小さな変化でも睡眠の質は変わりますよ。
また、妊娠中でも無理のない範囲でウォーキングやストレッチなどの軽い運動を続けましょう。
血流の改善は自律神経の調整に役立ちます。
③少しずつ食べる
妊娠初期には、つわりや胃腸の負担を軽減するためにも、一度にたくさん食べるのではなく、少量を頻繁に食べることで血糖値を安定させます。
普段間食の習慣がない方も、バナナ・ヨーグルト・ナッツなど消化が良く、血糖値が急激に上下しない食品を間食に取り入れると、低血糖を防ぎやすくなります。
そして炭水化物、タンパク質、脂質のバランスが良い食事を心がけ、エネルギー源を安定的に供給しましょう。
特に、ゆっくり消化される全粒穀物パンや繊維質が多い混載や豆類などを食事に取り入れると、胃腸に負担もかかりませんし低血糖を防ぐことができます。
‐ 寒気以外の症状がある時は病院へ
寒いと感じる以外にも、発熱・鼻水が出る・咳・下痢などの症状もある場合には早めにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。
特に、発熱の場合は妊娠が原因ではなく感染症の疑いもありますので、早めに対応しましょう。