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妊娠36週における出産準備とは?

2025.01.12 ミスコンレポート&コラム

妊娠36週出産の準備:母体と胎児の状態、出産への兆候

妊娠36週は、妊娠10か月に入ったことを意味し、出産予定日まで残り約4週間と迫っている重要な時期です。

この時期の母体や胎児における変化について、詳しく見ていきましょう。


妊娠36週の胎児の状態

妊娠36週になると、妊娠中の赤ちゃんは以下のように成長しています。

<36週の赤ちゃんの体の状態>

  • 皮下脂肪がつき、ふっくらとしてくる

    :皮下脂肪が蓄えられることで、体温調節がしやすくなり、外の世界でも生きていける準備が進みます。

  • 胎脂(たいし)で覆われている

    :胎脂と呼ばれる白いクリーム状の物質が皮膚を覆い、羊水から守ったり、産道を通る際の潤滑剤の役割を果たします。

  • 肺の機能がほぼ完成に近づく

    :呼吸に必要な肺胞の数が増加し、呼吸の練習も活発になります。

  • 視力や聴覚が発達

    :外界の光を感知したり、ママやパパの声を聞き分けられるようになります。

このように、36週の赤ちゃんは子宮の中で、外の世界で生きていくための最終準備を着々と進めています。


36週のママの体の状態:出産間近!体の変化と兆候

子宮は赤ちゃんが成長するのに合わせてさらに大きくなり、胃や肺、膀胱などを圧迫します。

そのため、妊娠後期特有の症状に加え、以下のような症状が現れることもあります。

<36週のママの体の変化>

  • 動悸や息切れ

    :大きくなった子宮が横隔膜を押し上げ、肺が圧迫されることで、動悸や息切れを感じやすくなります。

  • 頻尿

    :大きくなった子宮が膀胱を圧迫することで、頻尿になりやすくなります。

  • 腰痛や恥骨痛

    :大きくなった子宮の重みや、出産に備えて骨盤が開き始めることで、腰痛や恥骨痛が悪化することがあります。

  • 便秘

    :大きくなった子宮が腸を圧迫することで、便秘になりやすくなります。

  • むくみ

    :ホルモンバランスの変化や、大きくなった子宮によって静脈が圧迫されることで、足首や顔がむくみやすくなります。

  • 静脈瘤

    :子宮が大きくなることで、下半身の静脈に負担がかかり、静脈瘤ができやすくなります。

これらの症状は、赤ちゃんが順調に成長している証拠でもあります。しかし、あまりにも辛い場合は、無理せず医師に相談するようにしましょう。


妊娠36週の出産兆候

妊娠36週では、出産に向けた体の準備が始まる兆候が現れることがほとんどです。

具体的な兆候

  • 前駆陣痛

    • 不規則な子宮収縮が起こることがあり、これを「前駆陣痛」と呼びます。 短時間の痛みであり、本陣痛とは異なり、体が出産に備えている証拠です。

  • 胎児の下降感

    • 胎児が骨盤内に下降することで、お腹が下がったように感じることがあります。 これにより胃の圧迫感が軽減されますが、逆に膀胱が圧迫されるため頻尿が強くなることもあります。

  • おりものの変化

    • おりものが増えたり、粘り気が強くなることがあります。 これは子宮口が柔らかくなり、出産に向けて開き始める兆候と考えられます。


妊娠36週での出産は早産なのか?

妊娠36週で赤ちゃんが誕生することは「後期早産」とみなされます。

正期産は37週0日から41週6日までとされているため、36週での出産は早産に分類されます。

この時期に生まれた赤ちゃんは、肺や体温調節機能が完全に発達していない場合が多く、新生児ケアが必要になることがあります。


注意すべきリスク

妊娠36週で出産した場合、以下のようなリスクがあります。

  • 低出生体重

    (2,500g未満)

  • 黄疸や呼吸器の問題

  • 免疫機能の未熟さ

    による感染症リスクの増加

もし妊娠36週で出産の兆候を感じた場合は、早急に医療機関へ連絡することが重要です。


妊娠36週生活の注意点

妊娠36週は正期産に近づいていますが、胎児の成熟にはまだ時間がかかります。

この時期の生活におけるポイントを押さえておきましょう。

健康的な生活習慣

  • 安静を心がける

    • 無理な運動や長時間の立ち仕事は避け、できるだけ横になって体を休めるよう心がけましょう。

  • 出産準備を整える

    • 入院がいつ始まっても慌てないように、入院バッグを準備しておくことが大切です。母子手帳や健康保険証、必要な衣類、赤ちゃん用品を含めておくと良いでしょう。

  • 適度な運動を続ける

    • ウォーキングや妊婦ヨガなどの軽い運動は、出産に必要な筋力を維持します。ただし、体調が悪いと感じる場合は無理をせず、休むことを優先してください。

  • 妊婦健診を欠かさない

    • 妊娠36週以降は、毎週の妊婦健診が推奨されます。医師に胎児の成長や母体の健康状態を確認してもらい、安心して出産を迎えられるよう準備を整えましょう。


リラックスした生活を心がける

妊娠36週は、出産に向けて非常に重要な準備期間です。

胎児は外の世界で生きる準備を進めている中で、母体にも分娩の兆候が見え始めます。

この期間に出産が起こると早産に該当するため、医療機関のサポートを受けることが非常に重要です。

生活面では、無理をせず安静にし、出産準備を整えておくことが重要です。

妊婦健診を受けることで、赤ちゃんと自身の健康状態を把握することができ、不安を軽減する助けになります。

そして、リラックスした気持ちで、赤ちゃんとの初めての対面の日を迎えられるよう、心の準備をしておきましょう。

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