産後うつ、原因は夫かも?その理由と対策まとめ
産後うつ、原因は夫なのかも?
産後うつは、多くの女性が出産後に経験します。
環境の変化、体の変化など、さまざまな要因が関与していますが、夫の関わり方が大きな影響を与えることがわかっています。
今回の記事では、夫がなぜ、産後うつの原因となり得るか、また夫がどのようにサポートできるかについて、まとめていきます。
- 産後うつとは
産後うつとは出産後数週間から数か月以内に発症します。

症状の重さや治療の有無により異なりますが、適切な治療を受けなければ数か月から1年以上続くことがあります。
- 産後うつの原因は夫?
産後うつになる原因は多岐にわたります。
①ホルモンの変化
妊娠中に急増したホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が出産後に急激に減少することが影響します。
②睡眠不足
新生児の世話による睡眠不足が、精神的なストレスを増大させます。
③ストレスとプレッシャー
赤ちゃんの誕生はとても嬉しいことですが、「自分がしっかりしていなければ命を守れない」というプレッシャーはかなり大きいです。

④サポートの不足
パートナーや家族からのサポートが不足している場合、孤立感や不安が増します。
核家族化が進んで、パパ・ママ・赤ちゃんの3人家族が増えています。
「夫が産後うつの原因」となっている事が実際に多いようで、ある調査ではその割合は20~30%にのぼるという結果もあります。
- なぜ夫が産後うつの原因となるのか
では、なぜ夫が産後うつの原因となってしまうのでしょうか。
①夫が育児や家事に参加しない
夫が育児や家事に積極的に参加しない場合、妻に過度な負担がかかります。
これがストレスとなり、うつ状態を引き起こしてしまいます。
②情緒面のサポートが足りない
特に初めての出産だったママは、自分の子育てが正しいのか不安になります。
その気持ちを夫に訴えても分かってもらえなかったり共感してもらえなかったりすると強いストレスになります。
③対話が足りない
夫婦間でのコミュニケーション不足が原因で、お互いの気持ちや状況を理解し合えず、母親になった自分にも不安、妻としても不安、という状況になりやすいです。
- 産後うつを夫婦で乗り越えるためには?
産後うつを夫婦で乗り越えるためにはどうしたらよいのでしょうか?
お互いの理解と協力が欠かせませんので、具体的な方法を考えていきましょう。
①役割分担とサポート
赤ちゃんが家族に加わることで、生活リズムやスタイルは変化していくものです。夫は育児や家事に積極的に参加しましょう。

「手伝う」ではなく「参加」です。具体的なタスクを分担するほうがパパは行動しやすいかもしれません。
②夫は妻を批判しない
産後うつの状態の妻に批判的な言葉をかけるのはさらに気持ちを落ち込ませる事になります。
産後うつの妻の感情に寄り添い、批判やアドバイスはせず、共感の言葉をかけることが大切です。
③専門家の力を借りる
必要に応じて、専門のカウンセラーやセラピストのサポートを受けます。夫婦でカウンセリングを受けることも効果的です。
産後うつが重症の場合は、医師の診断と治療を受けることが必要です。抗うつ薬などの治療を視野に入れておきましょう。
④地域の支援
産後うつのママは心と体をしっかりリフレッシュさせたほうがよいのかもしれません。 お住いの地域に、産後ケアの支援はありませんか?
産後ケアのショートステイを利用したり、ファミリーサポートの方に赤ちゃんのお世話をお願いして短時間でもお出かけしたり、方法はいくつかありますよ。
- 以心伝心を期待しない
産後うつの原因が夫である人たちのお話を聞いていると「夫婦なのに私の気持ちをわかってくれない」と感じている人が少なくありません。
もちろん以心伝心でどんなことも分かり合えたら素敵ですが、言葉にしないと伝わらないことは沢山あります。
そして旦那様もしずかにウンウンと聞いているだけで奥様の支えになれることを知ってほしいです。
産後うつになりそう、もしくはなってしまったとしても、お互いのことを理解しあえるチャンスに変えていけると良いですね。