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産後の肥立ちは準備が8割。大切な回復のポイント

2024.05.06 ミスコンレポート&コラム

産後の肥立ちって何?

産後の肥立ち(さんごのひだち)とは、出産後の女性が出産前の体に戻ろうとする時期のことを指します。

産褥期(さんじょくき)ともいいます。おおよそ産後8週間のことです。

少し前の世代の人は、赤ちゃんを産んですぐの女性に

「産後の肥立ちはどうですか?」

と聞いたり、出産した本人が「産後の肥立ちが悪い」と自分の体の状況を説明したりしました。

日本では古くから産後の女性が「産後の肥立ちをよく」するために、里帰りをしたり産後3週間は布団を敷いたままにしておいたりしていました。

「産後の肥立ち」もその名残の表現です。

今回の記事では、産後の肥立ちについて詳しく掘り下げ、健康的な方法で体型を戻すためのコツを提供します。


産後の肥立ちを良くするには周りの協力が不可欠

産後の肥立ちをよくするにはどうしたらよいのでしょうか。

出産は予定されたスケジュールなのに、その後のスケジュールを事前に考えている方は、意外に多くありません。

出産前からご主人・兄弟・ご両親なども含めて

「少なくとも産後1か月、ママが休めるようにするには」

をテーマに、みんながどのように過ごすかを話し合っておくと良いです。

周りの協力が不可欠です。

出産は赤ちゃんが体から出てくれば終わりなわけではありません。前駆陣痛から本陣痛まで数日かかる方もいます。

緊急の帝王切開になる場合もあります。出産後に突然原因不明の出血がある方もいます。

もし仮に何も心配事がなく出産を終えたとしても、出産後は子宮が元に戻ろうとする収縮で痛みが出ます。

また、出産でマックスに開いた骨盤は突然元に戻るわけではないので、体のバランスも崩れます。

出産による体のダメージは交通事故にあったくらい、と表現されますが大袈裟ではないのです。

そして自分の体を回復させながら、赤ちゃんの命を守らなければいけません。

産後1か月検診までは、ママが少しでも体を休められるように、周りの大人に積極的に家事や赤ちゃんのお世話をお願いしましょう。

どうしても難しい場合は、

・食事宅配サービスを利用する

・訪問型の産後ヘルパーを頼む

・自治体の産後ケアや産後サポートを利用する

といった形も是非利用して体を休められるようにしてくださいね。

帝王切開の場合はさらに母体の回復にしっかり時間をかけて無理のないようにしましょう。


産後の肥立ちをよくするコツは?

産後の肥立ちをよくするコツはなんでしょう? ママ自身が気を付けることをまとめてみました。

①目を酷使しない

以前は「産後はなるべく目を使わないように」とかなり言われていました。スマホやパソコンのブルーライトは想像以上に目を疲れさせます。

育児について調べたいでしょうし、産後のお祝い事の準備もありますし、出産報告もしたいと思います。

しかし目を休めないと頭も体も休まらないのです。目を酷使しないように気を付けましょう。

②睡眠不足に気を付ける

まだまだ赤ちゃんの授乳回数や睡眠のリズムが不安定でママが続けて休めない時期です。

周りにお願いできることは遠慮せずにお願いして、細切れでも睡眠をとりましょう。

睡眠をとることで自律神経が整い、免疫力があがります。

③足首を回す

寝転がった姿勢で足首をクルクル回すようにしましょう。産後1日目からできます。

血行が良くなるので、体の不調の原因となるむくみや体のだるさが取れやすくなります。


産後に無理すると更年期が悪化するの?

産後の肥立ちが悪い=ゆくゆく更年期に影響がある、という説を聞いたことがありますか?

医学的な根拠や正確な研究結果はないようですが、

出産後に無理をして骨盤が歪んでしまったり、内臓や子宮を支えている骨盤底筋の戻りが悪くて、尿漏れや子宮脱になりやすかったり、というトラブルは実際にあります。

・産前産後に使える骨盤ベルトを使う

・産後1か月検診が終わったら骨盤矯正を受ける

などの工夫をして骨盤をスムーズに回復させましょう。


産後の肥立ちを良くするには準備が大切

出産前にご家族と一緒に出産後1か月の過ごし方について相談しておきましょう。準備をしっかりしておけば、かなり無理なく過ごせるようになります。

産後の肥立ちはすぐに解消されるものではありません。時間と忍耐が必要です。焦らずに、自分のペースで取り組んでみましょう。

赤ちゃんとの時間が素敵な時間になりますように。

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