産後むくみ、ひどすぎる!セルフケアでスッキリ解消!
産後むくみ、いつまで?原因と対策は?
産後の多くの女性が抱える問題が、むくみです。
このむくみは、出産やその後の身体の変化によって引き起こされます。
今回は、産後のむくみの原因と対処法について詳しく解説します。
産後はむくみやすいの?
出産後に体がむくみやすいのは一般的なことで、出産直後から1か月くらい続きます。
長い方では3か月くらい続くこともあります。
体のどこがむくみやすくなるの?
足のむくみを感じる人が圧倒的に多く、手の指・顔・腕などもむくみが出る方がいます。
・お宮参りで履くつもりだった靴が入らない
・結婚指輪が入らない
というのは産後のママたちからよく聞きます。
産後のむくみの原因は何?
妊娠中の悩みの1つとしてむくみがあげられますが、産後のむくみの原因はなんでしょうか?
①体内の血液や水分が少なくなる
妊娠中は体内の血液量が出産前より1.5倍に増えます。
赤ちゃんに酸素や栄養を送るために血液がたくさん必要だからです。
出産の際に羊水や出血などで体内の水分量が一気に減るため、体が水分を溜め込もうとします。
そのために体がむくみやすくなるのです。
②骨盤内のリンパが損傷する
骨盤の内側にはたくさんのリンパ節があります。分娩の際に赤ちゃんの頭が骨盤内を圧迫するのでリンパの流れが滞ります。
出産に時間がかかりリンパ節への圧迫が長くなるとリンパ節の損傷が起きやすくなります。
③女性ホルモンが急激に減る
産後は一気に女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが減少します。
エストロゲンは体液の調整をするホルモンなので、水分代謝がうまくできなくなり体がむくみやすくなります。
産後のむくみに効くツボを押そう
足首の内側にあるくるぶしから指3~4本くらい上に「三陰交(さんいんこう)」というツボがあります。

内臓の活性化・女性ホルモンの分泌を安定・血行やむくみの改善が期待できます。
①深呼吸してリラックスする
②内くるぶしから指4本上に親指をあてる
③親指で円を描くように押す
④3秒押して3秒離すを3回
1回に押す回数は3回でよいです。1日に何回という決まりはないので、ふと気が付いたタイミングで行ないましょう。
産後のむくみに効くマッサージをしよう
膝裏をマッサージすることで産後のむくみが改善されやすくなります。
①体育座りになる
②片方の膝の裏に両手の人差し指から中指をあてる
③上に向けて圧をかける
④圧をかけたまま30秒くらいゆらゆら揺らす
⑤反対の膝の裏も③~④をする
このマッサージをすることで膝裏にある膝窩動脈(けいかどうみゃく)の血流がよくなるので、足や下半身のむくみを緩和させることができます。
寝る前がオススメです。
産後のむくみに効く食事とは?
むくみは食事で解消していくことができます
①タンパク質
鶏肉、魚、豆などのタンパク質をとって体内の水分バランスを整えます。
②カリウム
バナナ、アボカド、スイカ、いも類は利尿作用があるので水分の排出を助けます。
③ビタミンC
オレンジ、イチゴ、トマトなどを摂ることで血管の健康を促進します。
④水溶性食物繊維
切り干し大根や干し芋を食べると腸内の老廃物がスムーズに排泄できてむくみにくくなります。

産後はなかなかお料理に時間をかけられない、体が辛い、ということがあるかと思います。
宅配サービスを利用するなどの工夫で、ご自身の食事も見直してみてくださいね。
産後のむくみは病気ではないの?
妊娠後期や出産直後に発症する「周産期心筋症」という疾患があります。
妊娠する前は心筋症を診断されていなかったのに、妊娠や出産の時期に心不全が発症することがあります。
心不全とは心臓のポンプの機能が弱まって全身に血液がまわらなくなり、体内が酸欠になってしまう状態です。そのため体の中に水分がたまりむくみやすくなるのです。
体がむくむだけではなく、
・呼吸がしにくい
・胸部に圧迫感がある
・疲労感が強い
・発熱が続く
といった症状が出る場合は医師に早めに相談しましょう。
出産した産婦人科に相談して循環器科医の先生を紹介してもらう流れになります。
- まとめ
産後のむくみは、ホルモンの変化や体液の蓄積、血行の低下など、さまざまな要因によって引き起こされます。
まずはセルフで無料でできる、ツボやリンパマッサージ、食事の改善などの対処法を取り入れることで、むくみを軽減することができます。
しかし、むくみがひどい場合や持続する場合は、医師に相談し、適切なケアを行いましょう!