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産褥熱の原因は?いつまで続くの?治し方は?

2024.04.20 ミスコンレポート&コラム

産褥熱とは何?

産褥熱は「さんじょくねつ」と読みます。

分娩後の10日以内に38℃以上の発熱が2日以上続くことをいいます。

発熱だけでなく、腹痛・悪露の悪臭・発汗・頻脈・全身がだるいなどの症状が出ることがあります。

これらの症状が出た時はすぐにお医師に相談し、治療を始めることが大切です。

産褥熱は重篤な状態に繋がることがあるので迅速に対応しましょう。


産褥熱の原因は何?

産褥熱の原因は何でしょうか。大きくわけて5つの原因があります。

①免疫力の低下

出産は体に大きな負担がかかるため免疫力が非常に低下します。そのため細菌に感染しやすい状態になっています。

②胎盤遺残

出産後、子宮内に残った胎盤や卵膜は悪露と一緒に体外にでてきますが、長い時間排出がうまくいかず子宮内に残ってしまう事があります。

③子宮内膜剥離不全

出産後に子宮内膜が完全に剥離せず、一部が残ってしまう状態です。これにより、感染が子宮内に留まりやすくなります。

④膣出血

分娩時に起こる腟からの出血も、感染のリスクを増加させる要因の一つです

細菌感染

分娩の際に産道・子宮内膜・帝王切開創部・会陰切開部などに細菌が感染するケース。


産褥熱はどのような検査をするの?

産後10日以内に発熱が2日以上続いた場合、どのような検査をして産褥熱であると診断されるのでしょうか。

まず、内診や超音波検査で子宮の状態を確認します。腫れや痛みがある場合は感染の可能性が高いです。

そして血液検査を行い、白血球数やタンパク質の指標をチェックして感染の有無や炎症の程度を確認します。


産褥熱の治し方は?

産褥熱はどのように治すのでしょうか。

①抗生剤による治療

症状が軽度の場合は抗生剤が処方されて自宅での安静と通院を勧められます。

中度以上の場合は入院し、点滴による抗生剤の投与が一般的です。

ちょうど授乳期であるため母乳で育てているお母さんは抗生剤の投与について不安があるかもしれません。

しかし、ほとんどの抗生物質は母乳への移行は極わずかなため心配はありません。

2~3日抗生剤を使用することで症状は軽くなります。

②子宮内の清掃

子宮内膜の剥離不全や胎盤の胎盤がまだ子宮に残っていることが感染が原因である場合、医師が子宮内の清掃を行うことがあります。

これにより、残存した組織や感染源を除去し、回復を促します。


産褥熱は予防できるの?

産褥熱は予防できるのでしょうか。

出産の際にできた膣内の傷や会陰切開の箇所が感染経路である場合が多く、また、帝王切開・前期破水・早期破水で出産に時間がかかった時は産褥熱の確立が高くなります。

対策としては、出産後、外陰部を清潔に保つことが大切です。身につける下着や悪露用パッドをこまめに交換して常に清潔でいるようにしましょう。

外陰部をいつも清潔にすることがとても大切になります。

悪露の様子もトイレでチェックしましょう。匂いがいつもと違う・膿のような状態である時は感染のサインです。

また、膣の傷や会陰切開の箇所から感染した場合は赤く腫れたり圧迫感があったりします。

体に異変があった場合はすぐに出産した病院や助産院に相談するようにしましょう。


産褥熱で高熱でも授乳は出来るの?

産褥熱で38度以上の熱がでていても授乳はできます。赤ちゃんが母乳を通じて感染することはありません。

母乳は赤ちゃんにとって栄養補給と水分補給が同時にできる理想的な食品と言われています。

ただ、授乳は体力を消耗しますし、お母さんが水分不足や鉄分不足になりやすいです。

あまりにも自分の体が辛い時は母乳とミルクをうまく組み合わせてお母さんの体を回復させることを優先してくださいね。

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