初乳 いつまで?出やすくするコツは?
初乳 いつまで?赤ちゃんにとって、大切な理由とは?
初乳(しょにゅう)とは、新生児が生まれた直後に母親の乳房から分泌される最初の母乳のことです。
色は透明から黄色で、トロッとしています。黄色っぽい色をしているのはビタミンAを多く含んでいるからです。
初乳は妊娠中から準備されていて、出産前に母乳を分泌しないように胎盤から出ているホルモンがコントロールしています。
胎盤がはがれることで分泌が始まります。
初乳っていつまで出るの?
初乳は出産後から分泌されて3日から10日くらい分泌されます。1回の分泌量はさほど多くありません。
出産後5日目ごろから色が色が白っぽくなりサラッとした「移行乳」になります。
だいたい10日後には乳白色でサラサラの「成乳」になります。
初乳は少し塩気があって甘味はほとんどありません。成乳は少し甘味がでてきてママの食事内容によって味が違うと言われています。
初乳から移行乳、移行乳から成乳へと変化する日にちは個人差があります。
「初乳はちゃんと出ているのかな」
「いつまで出るのかな」
と心配しすぎないでくださいね。
初乳をあげるメリットは?
初乳をあげるメリットはなんでしょうか。
①免疫成分が豊富
初乳には免疫グロブリンや抗体などの免疫成分が豊富に含まれているため、赤ちゃんの免疫系を強化し、感染症から守るのに役立ちます。
②栄養素が豊富
初乳には赤ちゃんの成長と発達に必要な栄養素が豊富に含まれています。
特に、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが含まれていて、成乳よりもコレステロールが多いです。
③消化吸収の促進
初乳には赤ちゃんの消化吸収を助ける消化酵素や、腸内環境を整える効果があるプロバイオティクスも含まれています。
④母子の絆の促進
出産後に母乳を与えることは母親と赤ちゃんの絆を深めるためにも重要です。授乳中に放出されるホルモンにより、母親と赤ちゃんの絆が強化されると言われています。
もし初乳を飲ませられなかったらどうしよう?
初乳を「出産直後の最初の母乳」と考えているママが実は多く、
「もしもうまく初乳を飲ませられなかったらどうしよう?」
「ちゃんと飲んでくれたのかわかるかな」
と心配する声を聞くことがあります。
最初のうちは赤ちゃんは上手に母乳を飲めませんし、ママも出産の疲れなどで母乳が出にくいこともあるかもしれません。
10日間くらいは初乳の効果があると言われていますので、ちょっとずつでも授乳をしてみてください。
そして、投薬や産後の母体の状況などで初乳を飲ませられない、ということも実際にあります。
初乳は赤ちゃんが元気に育つために良いものではありますが、赤ちゃんが元気でいるためにはママが健やかでなければいけません。
もしも初乳を飲ませられないことになっても、どうぞ気にしすぎないでくださいね。
初乳を出やすくするには?
出産後にスムーズに初乳を出すためには、臨月くらいから乳頭や乳輪をマッサージをすることがおススメです。
マッサージをすることによって乳頭が伸びて柔らかくなり、生まれたばかりで力の弱い赤ちゃんでも赤ちゃんが咥えやすくて吸いやすい乳頭になります。
お手入れの時には専用のオイルがあるのでオイルをつけることで敏感な乳頭を傷つけることを防げます。
実際に産後授乳をすると、生まれてすぐの赤ちゃんは一度に吸える量が少なくてママは心配になりがち。
1回の量は少しでも良いので赤ちゃんにおっぱいを咥えてもらいましょう。
吸いつく刺激でママの脳が「分泌しよう」という指令を出すようになります。
ちょうど初乳を飲ませる時期は病院や助産院に入院している時期だと思います。
一人で悩まずに、どんどん先生や助産師さんに相談してみましょう。
- まとめ
初乳は赤ちゃんが生まれて最初に摂取する、栄養価が非常に高い乳汁です。
初乳を摂取する期間が終わった後は、通常の母乳やミルクに切り替えて赤ちゃんを育てていきます。
出産前から、乳頭・乳輪をマッサージして、スムーズに初乳を飲ませてあげられる準備をしておきましょう。