産後のイライラが抑えられない。母として、この感情と向き合う方法
産後のイライラが抑えられない。私、おかしい?
出産後の期間は、喜びに満ちた時間ですが、同時にストレスや不安、そしてイライラがつきものです。
素敵なママになりたいのにイライラしてしまう気持ちが抑えられない。
ママとして失格なのかな?
私だけなのかな?
と心配になりますが、多くの女性が経験するものでイライラするのは貴女だけではありません。
どうしてイライラするのか、どうやったらイライラを抑えられるのか、考えていきましょう。
産後のイライラの原因は?
①ホルモンの変化
産後にイライラしてしまう大きな原因は女性ホルモンの低下です。妊娠中に増え続けていた女性ホルモンが出産によってほとんどゼロになります。

このホルモンの急激な変動により自律神経が乱れて交感神経が優位になり、頭が常に興奮している状態になるのでイライラしたり不眠になったり涙もろくなったりします。
②睡眠不足
赤ちゃんの世話や夜泣きによる睡眠不足は、ママにとって大きなストレス要因です。
睡眠不足は、情緒不安定を招きます。十分な睡眠を取らないと、感情をコントロールするための神経回路が正常に機能しなくなるためです。
さらに、睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの増加を引き起こします。
コルチゾールの増加は、神経系や免疫系に影響を与え、ストレス感やイライラ感を増幅させます。
③育児への不安
育児に関する不安や自信のなさも、新しい母親のイライラの要因となります。
「赤ちゃんは本当に健康なのか」
「自分は十分な母親なのか」
といった不安が、日常生活にストレスをもたらします。
④生活の変化
子育てに伴う生活の変化も、イライラの原因となります。どんな人でも、新しい環境にはストレスを感じるものです。
仕事と育児の両立や、社会との接触の減少など、生活スタイルの変化により、ストレスを感じることがあります。
産後のイライラはいつまで続く?
産後2~3か月がピークです。
まだまだ赤ちゃん中心の生活になり、睡眠不足で疲れていますよね。

赤ちゃんが寝ている間に少しだけでも眠る、ご家族やベビーシッターなどを頼って自分の時間を作るなどして、体力が低下しないようにしましょう。
もしも産後6か月を過ぎてもイライラが止まらないようでしたら「産後うつ」の心配が出てきます。保健師さんや子育て支援センターを頼って早めにケアしましょう。
産後のイライラ解消法
ご自分で手軽にイライラが解消できる方法をまとめてみました。
①つぼを押す:百会(ひゃくえ)
気持ちが落ち着くツボの一つ、百会(ひゃくえ)をご紹介します。
頭のてっぺんにあります。左右の耳の穴を結んだ線と、眉間の間から頭のてっぺんに向けた線が交わるところです。ちょっと凹んでいるところを中指で押します。
痛いと気持ちよいの間くらいの力加減で押してみましょう。
②呼吸で気持ちを整える
目と口を閉じて、鼻から4秒かけて吸って8秒かけて吐きます。 鼻呼吸をすることで副交感神経が刺激されてリラックスできます。
1分やるだけでも気持ちがスッキリします。出来る時は3~5分するとイライラがかなり収まりますよ。
普段から口呼吸にならないように気を付けるのも大切です。
③漢方
出産後のイライラが気になる女性に漢方として一般的なのものは抑肝散(ヨクカンサン)です。
育児でイライラしたり、出産前より怒りっぽくなっているなと感じたら漢方を試してみるのもよいですね。

一般的な漢方なので市販されていますし、定期健診の際に婦人科の先生に相談して処方してもらうのもよいでしょう。
④SNSとうまく付き合う
SNSは子育てに関する情報がたくさん簡単に手に入ります。
逆に「産後でもお洒落なママ」「立派な玩具」などの写真や動画が目に入ってきて、ついつい自分と比較してしまいがち。
午前中はスマートフォンをなるべく見ないようにする、など小さなルールを決めてSNSから離れてみるのもよいかもしれませんね。
- まとめ〜ガルガル期をうまく乗り越えよう〜
産後の2~3か月くらいは「ガルガル期」と言われるようになりました。 動物が子供を守るときに唸る様子に例えてそう言われています。
「旦那さんのお世話に仕方が気に入らない」
「実母や親戚ですら子供に触ってもらいたくない」
それはもうお母さんとしての本能です。
身近な人ほど気持ちを察してほしいところですが、相手はあなたがガルガル期であることに気が付いていないかもしれません。
イライラする事を素直に伝え
「〇〇の時にいやだと感じているからやめてほしい」
と具体的にお願いする事、感謝している事から、始めてみましょう。